私の作品「バーチャルシンガーによる楽曲LOD」は今、時代と共にどんどん成長していっている数あるサブカルチャーのうちの一つであるバーチャルシンガーに着目して作った作品です。
バーチャルシンガーによる楽曲作品は日に日にどんどん増えていっています。ですがバーチャルシンガーは実際に存在する人物ではないため、今までの楽曲とは異なるデータ管理や権利管理が必要になると考えます。
そこで、バーチャルシンガーによる楽曲LODを製作いたしました。
2019年9月1日 昨年の作品「リズムゲームLODの活用」公開
2020年10月5日 「バーチャルシンガーによる楽曲LOD」公開
バーチャルシンガーとは、初音ミクや鏡音リンなどといったVOCALOID(ボーカロイド)や重音テトや桃音モモなどのUTAU(うたう)など他にもたくさんの種類があるソフトウェアです。
メロディーと歌詞を入力するとサンプリングされた人の声を元にした歌声が入力した指示通りに歌ってくれます。
数あるバーチャルシンガーの中でも特に有名だと言えるのが初音ミクです。
バーチャルシンガーに関する知識がなくても名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
初音ミクはYAMAHAが手がけるバーチャルシンガー、VOCALOID(ボーカロイド)のうちの一人です。
そしてバーチャルシンガーによる楽曲の中で特に有名なのは千本桜と言えるでしょう。
千本桜も聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
バーチャルシンガーに関する知識がない人でも聞いたことがある方がたくさんいるように、今バーチャルシンガーはサブカルチャーとしてとても大きく発展しているのです。
・きっかけ
私がこの作品を製作するに至った経緯はまず第一に私がバーチャルシンガーによる楽曲が大好きだからです。
私が初めてバーチャルシンガーによる楽曲を聞いた時、人間が歌うには難しい魅力的なメロディの楽曲がたくさんあることやバーチャルシンガーの無機質な声だからこそ伝わってくる曲の背景などのバーチャルシンガーだからこそ歌える楽曲の魅力に一気に引き込まれました。
そしてもっとたくさんの知らない楽曲を聴きたいと思いました。
それは私だけではなく、バーチャルシンガーの楽曲が好きな人はみんな思っていることだと思います。
楽曲一覧をLODにして可視化させればまだ知らない楽曲をたくさん探せるのではないか、と考えバーチャルシンガーによる楽曲LODを作ることにしました。
このLODを通してたくさんのバーチャルシンガー好きの方がよりたくさんの曲を知るきっかけになったらと思います。
・製作過程
私はまだ中学生なので大人みたいに難しいことはできないと思い、手でひとつひとつ打ち込むことにしたのですが思ったより曲数が多く効率も悪かったためこのままではいい作品が作れないと思いプログラムを使ってみることにしました。
父親にプログラムを教えてもらい、自分で手探りながらプログラムを動かし機械的にデータを取ることができたのですが人の目で確認しないといけない箇所もあったのでプログラムがとってきたデータ全てに一回目を通して修正箇所を修正してデータとして完成という形になりました。
手打ちより効率は良くなったもののそれでも楽曲の膨大な量は変わらず、約9,000件程しかできていないのですが、この作品はLODチャレンジをきっかけに私やたくさんのバーチャルシンガー好きな方のために作っているものなので、この先もずっと更新して行きたいと思っています。
プログラムはうまく動かなかったりと難しく、修正はとても時間がかかって大変でしたが、知らない曲をたくさん知れるのでとても楽しく作業できました。
今わたしの考えるバーチャルシンガーによる楽曲LODの活用方法3つを下に記します。
1.検索
知名度の低いマイナーな曲も検索が簡単になってリスナーの方々が色々な曲を知り、バーチャルシンガー界隈全体の底上げになると考えます。
2.標準化
バーチャルシンガーと人間の曲は権利関係が違うと思うのでその違いを整理するために標準化をしようと考えました。
3.教育
バーチャルシンガーを使った楽曲制作は手軽に始められ、一人でもできるので他の音楽と比べて手が出しやすいと思います。
そのバーチャルシンガーの知名度が上がれば、バーチャルシンガーを使って楽曲を作ってみたい人が増え、音楽の教育にもなるのではないかと考えます。
バーチャルシンガーによる楽曲のサンプル
私自身がバーチャルシンガーツールを使用して著作権の切れている楽曲のカバーに挑戦してみました。
初心者の私でも20分で完成するくらい手軽ではあったものの、声に不自然な部分も多く、手をかければかけるほど進化する奥の深さを感じました。